【メルボルンINC使用構築】バルジテテフ+カビゴン
*この記事は2017年3月に書かれたものです。
はじめに
はじめまして、SNOWといいます。今回は自分がメルボルンインターナショナルチャレンジ(以下メルボルン大会)で使用した構築の紹介をしたいと思います。
構築経緯
構築を組むにあたって、メルボルン大会の形式であるBO3(二本先取)を意識した構築にする必要があると考えました。個人的にこのルールにおいて大事なことは
①本命の勝ち筋が二つ以上あること
②一戦目の情報を元に二戦目以降で相手の構築に対応できる、対応力の高い構築であること
であると考えていて、今回は特に②を意識して構築を考えた結果、BO3の大会でもすでにいくつか結果を残しているバルジーナを軸にしたパーティを組むことにしました。
バルジーナはVGC2017のルールで使えるポケモンの中で、最も高い耐久をもつ「おいかぜ」要員であり、「はねやすめ」で回復することで複数回「おいかぜ」を貼れる可能性のあるポケモンです。また、「ちょうはつ」を覚えるので相手ののサポートポケモンに対してもある程度対応できるのが特徴です。
この時点でバルジーナの「おいかぜ」を使って制圧することを一つ目の勝ち筋とすることを決め、バルジーナの良いところと悪いところを考えました。
その際仮想敵としたのが
の構築です。この4匹を採用した構築は非常に多く、ここに安定した解答を持つことが大事だと考えました。@2の部分はポリゴン2+ギガイアスやキュウコン+カプ・レヒレ、ミミッキュ+カビゴン、カプ・テテフ+バルジーナなどを想定していました。
○バルジーナの良いところ
「おいかぜ」で素早さ操作ができる
ガブリアスの地面技をすかすことができる
「イカサマ」でガブリアス、ウインディに打点を持つことができる
「ちょうはつ」「はねやすめ」を持つのでテッカグヤに対して不利をとらない
○バルジーナの悪いところ
カプ・ブルル以外のカプ系統に対し弱い
追い風下の圧力がそこまで大きくない
不意の「ちょうはつ」で崩されやすい
これらのメリット・デメリットを踏まえて二匹目は「おいかぜ」下の制圧力も高く、相手のカプ・コケコに強いカプ・テテフを採用しました。「マジカルシャイン」で相手全体に攻撃できるのも高ポイントです。想定外の怯みや「ちょうはつ」などの妨害はBO3なら十分対応できると考えました。
三、四匹目に採用したのはガブリアスとウインディです。ガブリアスはこのルールで一貫しがちな地面技をタイプ一致で打て、「おいかぜ」下で高い制圧力を持つだけでなく、「おいかぜ」が切れた後もその高い素早さから相手に圧力をかけられる強力なポケモンです。相手のカプ・コケコに対して電気技を一貫させないようにする役割もあります。
ウインディはフェアリー耐性と鋼耐性を意識して採用しました。カプ・コケコに対して更に強くなるガラガラを採用しようかと迷いましたが、特性【いかく】の優秀性や対テッカグヤの安定性を考えてウインディにしました。
この4体+@2でまわしていたところ、
○バルジーナが出せない構築のカプ・コケコが厳しい
○ミミッキュが倒しにくい
○「トリックルーム」を軸とする構築に完全には対応できない
○まだ相手のカプ系統が多少つらい
等のことが感じられたので、五、六匹目は『こだわりスカーフ』もちカミツルギとカビゴンを採用することにしました。『こだわりスカーフ』もちカミツルギは「おいかぜ」がなくても相手のプテラやカプ・コケコの上をとって攻撃することができ、カプ・テテフの「マジカルシャイン」などで雑に削って最後にカミツルギで一掃する強力な勝ち筋を作ることができます。カビゴンは最初、対
「トリックルーム」パーティのみを想定して採用しましたが、調整していくうちにカビゴンで相手を詰ませる第二の勝ち筋として使えるようになりました。二戦目以降で選出し、カビゴンの障害となる相手のポケモンを倒してから繰り出す動きが強力でした。
この五、六匹目の枠はかなり悩んだ枠でほかに鋼枠としてテッカグヤやジバコイル、高速アタッカーとしてカプ・コケコなどを試しましたが対「トリックルーム」を意識した結果カビゴンはパーティから抜くことはできず、カプ・コケコとテッカグヤの役割をまとめて、高速鋼枠として『こだわりスカーフ』もちカミツルギを採用しました。
こうして六匹が決まったのでテッカグヤがやや重いことを踏まえて各ポケモンの型を調整していきました。この際、以下のバルジーナ使いの皆様の記事を非常に参考にさせていただきました。この場を借りてお礼を言わせていただきます。
(敬称略)
千夜ちゃんぽけ@tiyatyan_poke 高数値バルジスタン
http://blog.livedoor.jp/emolgame/archives/10930540.html
ジュニオ@JUNIOmpk バルジーナ軸追い風スタンダード
http://amalgame.jp/mandibuzz-tailwind-junio-20170207/
りょうこん@ryokonVGC Dに自信追い風スタン
https://amalgame.jp/mandibuzz-tailwind-ryokon-20170303/
http://amalgame.jp/markus-stadters-1st-place-dreamhack-leipzig-report-ja-20170130/
個別解説
技:イカサマ おいかぜ ちょうはつ はねやすめ
持ち物:サイコシード
特性:ぼうじん
性格:おだやか
努力値:H60 D196 S252
実数値:193-*-125-*-154-132
D サイコシード発動時、C161『こだわりメガネ』もちカプ・コケコのエレキフィールド下「10まんボルト」確定耐え(158~188ダメージ)
S 準速 最速テッカグヤ、ペリッパー抜き 「おいかぜ」下で最速『こだわりスカーフ』もちガブリアス抜き
構築の軸の一つ。「おいかぜ」を打った後は「はねやすめ」で粘りつつ「イカサマ」で相手のポケモンを削っていきます。「オボンのみ」では必要な耐久値を満たせなかったので「サイコシード」を持たせました。
バルジーナの素早さは最初は最速ペリッパー抜きの129(努力値228振り)でしたが、「そこまで振るなら準速にしたほうがいい。」としらぬいさん@srniworldが助言してくださったので準速にしました。結果、バルジーナミラーとなったときでも自信をもって「ちょうはつ」を押していくことができました。
「ちょうはつ」に関してですが相手のテッカグヤやフワライド、エルフーン、カビゴンなどに対して主に打つだけでなく、打たれた相手が守れなくなることを活かして「おいかぜ」後の詰め筋として使うこともありました。
しかし、「トリックルーム」構築、特にミミッキュ入りに対しては『メンタルハーブ』で無効化されたり、『フェアリーZ』「じゃれつく」などで一撃で倒されてしまう可能性があるので、バルジーナを出すことはあまりしませんでした。
技:サイコキネシス マジカルシャイン 10まんボルト まもる
持ち物:いのちのたま
特性:サイコメイカー
性格:ひかえめ
実数値:175-*-95-176-135-140
H C147カプ・コケコのフィールド補正なし『デンキZ』「10まんボルト」+ダブルダメ「マジカルシャイン」確定耐え(計145~172ダメージ)
A233カミツルギの1ランクダウン「スマートホーン」+珠ダメ―ジ確定耐え(計149~173ダメージ)
C196ウツロイドの「ヘドロばくだん」93.7%耐え(150~176ダメージ)
C H196-D118までのウインディを『イアのみ』込みでサイコフィールド下「サイコキネシス」で二発(148~175ダメージ)
S 一般的な「じならし」持ちウインディ意識かつ最速ドーブル抜き
このパーティのメインアタッカーその1。先発で出して「サイコキネシス」で相手に負担をかけたり、「マジカルシャイン」での削りまたは最後の掃除を担当します。テッカグヤを意識して「10まんボルト」を採用し、全ての技の火力があがる、『いのちのたま』を持たせました。
このポケモンが一回多く動けるだけで、ゲームプランが組みやすくなるので、少し多めに耐久に振りました。『いのちのたま』との相性はあまりよくないですが、「珠ダメージを受けている=その分行動できている」ということなのであまり気になりませんでした。
素早さは中速に設定していることで、特に相手のウインディに対して初見で型の判断がしやすくなります。今環境にいるウインディは主に
①素早さ125~138程度で『とつげきチョッキ』や『イアのみ』などをもったバランス型
②最速もしくは準速で『いのちのたま』や『こだわりハチマキ』、『ホノオZ』などを持ったアタッカー型
③素早さは構築次第であるが、「バークアウト」や「てだすけ」でサポートするサポート型
のいずれかであるので、初手の対面で
○相手のウインディのほうがこちらのカプ・テテフより早かった場合
②もしくは③の最速「バークアウト」型と考えて一旦「まもる」を選択しながら相手の出方を見ることが多いです。
○こちらのカプ・テテフのほうが相手のウインディより早かった場合
相手のウインディは①または素早さの低い③であり、返しでこちらのカプ・テテフがやられる可能性は低いと考えて、カプ・テテフを強気に動かしていきます。
後述するカミツルギを通すプランを考えた場合、カプ・テテフで相手のウインディを削っておくことは重要です。
技:じしん ほのおのキバ いわなだれ まもる
持ち物:ジメンZ
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:H44 A212 S252
実数値:189-177-115-*-105-169
H 余り
A ダブルダメ「じしん」でH4振りカプ・コケコ93.7%で一撃(144~170ダメージ)
S 最速
この構築のメインアタッカーその2。一貫性のある「じしん」で相手を削っていったり、『ジメンZ』を使って瞬間的大火力を出すこともでき、柔軟性が高くBO3に非常にマッチしていました。
「おいかぜ」下だけを考えれば不意の弱点技を耐えられる耐久に大きく努力値を割いた型が強力なのは間違いないのですが、非「おいかぜ」下やお互い「おいかぜ」を貼った状態でも戦えるのがガブリアスの強みだと考えているので最速で使用しました。
メインウエポンの「じしん」。対テッカグヤを考えた「ほのおのキバ」、「まもる」は確定として残りの枠は「つるぎのまい」「みがわり」などの選択肢もありましたが、メルボルン大会が近付くにつれて徐々に増えてきていたギャラドスに対して何もできないのは弱いと考え、「いわなだれ」を採用しました。実際メルボルン大会では多くの数のギャラドスを見かけたのでこれで正解でした。
持ち物:イアのみ
特性:いかく
性格:いじっぱり
努力値:H244 A76 B4 D100 S84
実数値:196-154-101-*-113-126
H 「ガーディアン・デ・アローラ」意識の4n
A 「フレアドライブ」+「しんそく」で無振りカプ・コケコ確定(145~171ダメ―ジ)
D C161『こだわりメガネ』持ちカプ・コケコのエレキフィールド下「10まんボルト」確定耐え(162~192ダメージ)
S 最速テッカグヤ抜き抜き
この構築における潤滑油とも言うべき存在です。特性【いかく】を何度も使いまわして相手を弱体化させたり、最後に「しんそく」で相手を一掃する役割もあります。
BO3において「まもる」を使えないウインディに使いにくさを感じていたのと、構築的に相手のテッカグヤに対して明確に有利をとれるポケモンがこのポケモンしかいないので、大事に扱える「まもる」を持ったバランス型になりました。しかし、相手のテッカグヤを「フレアドライブ」で一撃で倒せない点には注意が必要です。(170~204ダメージ)
「フレアドライブ」の反動もあり『イアのみ』が発動しない試合はほとんどなく、ウインディに持たせるうえで最も強いアイテムだとすら感じました。同じ耐久をあげる『とつげきチョッキ』と違い、カミツルギに対する後だしが安定するのが非常に優秀でした。
メインウエポンの「フレアドライブ」、詰め筋として優秀な「しんそく」、大事に使うための「まもる」を確定として残り一つは「ワイルドボルト」や「てだすけ」、「バークアウト」などの選択肢があると思いますが、優秀な素早さ操作兼ウインディ同士の対面の安定行動として使える「じならし」を採用しました。
「まもる」+「じならし」は不利な状況を打開できる上に、相手の交代(ガブリアス投げなど)にも対応できる強力な動きです。
「じならし」は「まもる」を見せた後の2、3戦目に使うとより有効に機能します。
技:リーフブレード スマートホーン せいなるつるぎ ハサミギロチン
持ち物:こだわりスカーフ
特性:ビーストブースト
性格:いじっぱり
努力値:H196 D252 S60
実数値:159-221-151-*-83-137
H A200ガブリアスの『ジメンZ』「じしん」93.7%耐え(135~159ダメージ)
D C161『いのちのたま』もちカプ・コケコのフィールド補正なし「10まんボルト」確定三発(64~75ダメージ)
C200『こだわりメガネ』もちカプ・テテフのサイコフィールド「サイコキネシス」87.5%耐え(137~162ダメージ)
S 準速フェローチェ抜き抜き
りょうこんさん@ryokonVGCが使っていたものに近い、耐久に厚く振った『こだわりスカーフ』もちカミツルギ。調整していくうちにYoshi@13Yoshi37とおなじ調整になりました。
http://www.trainertower.com/onog-pokemon-invitational-results-teams/
感覚としてはカプ・コケコを抜いている『とつげきチョッキ』持ちカミツルギと言えばその強さが伝わるかと思います。テッカグヤがいない構築に対しては相手のウインディを他のポケモンで削ってこのポケモンを通すプランを立てることが多かったです。カミツルギ同士の同速に怯えなくていい点も素晴らしいです。
相手の「こだわりスカーフ」持ちカプ・テテフやガブリアスなどの上をとることはできませんが、それを加味しても耐久がいきる場面が非常に多く、文句なしのフィニッシャーでした。
「ハサミギロチン」の枠はなんでもいいと思います。メレシーラッキーなどの構築に負けたくなかったので採用しましたが、ウインディとカプ系統に一貫する「おんがえし」などもいいと思います。
技:おんがえし 10まんばりき のろい リサイクル
持ち物:フィラのみ
特性:くいしんぼう
性格:ゆうかん
努力値:H148 A76 B204 D76
実数値:254-154-111-*-140-32
H 「しぜんのいかり」、「やどりぎのたね」意識の8n-2
A 1ランクアップ「おんがえし」でH84振りまでのカプ・テテフを『いのちのたま』の反動込みで一発 (計156~181ダメージ)
B A256カミツルギの「せいなるつるぎ」を『フィラのみ』込みで確定二発耐え(158~186ダメージ)
D C147『いのちのたま』持ちカプ・コケコのエレキフィールド下「10まんボルト」を『フィラのみ』込みで確定三発耐え(105~125ダメージ)
S 最遅30族+1かつ「のろい」一回で最遅コータス抜かれ
ゆういちさん@Yuuichi_u1がアリーナオフで使っていたカビゴンの耐久調整を真似させていただきました。高い耐久を持つ対「トリックルーム」構築の強力な駒であり、「のろい」と「リサイクル」で相手を詰ませる第二の勝ち筋としても機能します。
メインウエポンとしては「おんがえし」のかわりに「からげんき」や「すてみタックル」が挙げられると思いますが、「じこさいせい」など再生技を連打してくる相手に対して最も圧力をかけられる技として「おんがえし」を採用しました。トリルアタッカーのコータス、ギガイアスの弱点をつくため、サブウエポンには「10まんばりき」を採用しました。「のろい」を積むことで「トリックルーム」下で先に行動できるようになります。
ただ、耐久があるとは言っても最大火力の「ふんか」や『イワZ』「ストーンエッジ」で手痛いダメージを負ってしまうので、出来る限りトリルアタッカーを展開される前に「のろい」を打っておきたいところです。
「のろい」で詰ませる展開に固執するのではなく、スタンダードな構築にはいているポリゴン2のように、回復しながら相手を削って裏のポケモンの圏内に入れるプランも視野に入れるとより使いやすくなると思います。
選出・立ち回り
一戦目は基本選出のどれかを選出し、二、三戦目は相手の構築に応じて柔軟に選出を変えていくことが多いです。
【基本選出①】
対スタンで最も多かった選出です。特にキュウコンとカプ・コケコが両方入っている構築は初手でその二体を繰り出してくる可能性が非常に高いのでこの選出でいくのが無難でしょう。
○立ち回り
先発二体で戦いつつ、ガブリアスなどのバルジーナが動きやすいポケモンに対してバルジーナをなげ、「おいかぜ」での制圧を目指します。
四匹目にガブリアスを選出している場合は、相手のキュウコンやカプ系を優先的に処理しておきたいところです。
【基本選出②】
相手がバルジーナを妨害する手段が少なそうだと判断した場合によく選出します。これも対スタン相手に出すことが多いです。
○立ち回り
初手から「おいかぜ」を貼って制圧する動きを目指しますが、電気技を受けるためにいきなりバルジーナをガブリアスを交換することもあります。
「おいかぜ」を選択するときは、相手の場にウインディやガブリアスなどのZ技を使われるとカプ・テテフが倒されてしまうようなポケモンがいた場合でも、カプ・テテフを動かしていくことが多いです。最悪カプ・テテフが倒れたとしても、その場合はバルジーナが無事に「おいかぜ」を貼れていることが多く、ガブリアスが存分に「おいかぜ」下で暴れることができるからです。
【基本選出③】
ポリゴン2入りなど、カビゴンに有効打をもつポケモンが少なそうな場合に選出します。対「トリックルーム」パーティもこの選出をすることがあります。
○立ち回り
カビゴンの苦手とする相手のカミツルギやカプ・テテフを処理してカビゴンで詰めるパターンと、カミツルギの苦手なウインディを処理してカミツルギで一掃するパターンのどちらかを決めて攻めていきます。
カビゴンもカミツルギも有利な相手に対しては一方的に強いポケモンであるので、多少無理やりにでも障害となるポケモンを倒しにいく動きをしていきます。
この構築は水の一貫があるのでペリッパー+ゴルダックを初手に選出されることが非常に多いです。ペリッパーに「ちょうはつ」を打ち、こちらだけ「おいかぜ」を貼る展開を目指します。
○立ち回り
1T カプ・テテフで「まもる」をしながらペリッパーに「ちょうはつ」を打って「おいかぜ」を封じます。
相手の行動はゴルダックがカプ・テテフにZ技で攻撃しながら「おいかぜ」を選択していることが多いです。
2T カプ・テテフで「サイコキネシス」をゴルダックに打ちながら「おいかぜ」を貼ります。カプ・テテフは行動する前に倒されてしまうことがほとんどですが、その場合こちらだけ「おいかぜ」をはることができます。
3T以降 「おいかぜ」下でゴルダックよりはやく行動できるカミツルギやガブリアスで制圧していきます。
コータス+ドレディア構築は先発の自由度が高く、先発に何が来るかはわかりませんが、無対策では一方的にやられてしまうコータス+ドレディアの先発を意識した選出をします。
○立ち回り
1T カプ・テテフで「まもる」をしながらドレディアに「ちょうはつ」を打ちます。バルジーナは「ねむりごな」が効かず、『サイコシード』によりコータスの晴れ補正「ふんか」も余裕をもって受けられます。
2T以降 バルジーナで「おいかぜ」を貼りながらカプ・テテフはコータスに「サイコキネシス」を打ちます。相手が「トリックルーム」を使わない構築であればそのまま制圧できます。
相手が「トリックルーム」からのスイッチ展開を狙ってくる場合は、「トリックルーム」を貼られるターンにカビゴンに交換し、戦っていきます。
【対ガチトリックルームパーティ(ミミッキュ+カビゴン+ハリテヤマなど)】
○立ち回り
カビゴンまたはカミツルギを通す展開を目指します。特にカミツルギは対カビゴンの要なので大事にしたいところです。
ハリテヤマ意識で先発にカプ・テテフを選出していますが、相手の先発にミミッキュが来た場合は一旦カプ・テテフをカビゴンに引くのが良いでしょう。霊技、「トリックルーム」のどちらにも対応できます。
【対プテラ構築】
先発プテラを意識してカミツルギを出していきます。相手に一方的に「おいかぜ」を貼られないように立ち回りますが、プテラの隣のポケモンによってはやや厳しい相手です。
どうしてもバルジーナを選出するのが厳しいと思われる場合は、カビゴンを先発におき、「おいかぜ」ターンをしのぐプランを立てることもあります。
○立ち回り
プテラに「スマートホーン」を打ちながらバルジーナは「おいかぜ」を選択します。「ちょうはつ」を打たれた場合は、次のターン以降もカミツルギがプテラに先制できるので「おいかぜ」を貼られる前に倒すことができます。
一方的に「おいかぜ」を貼られないように相手の「おいかぜ」要員に圧力をかけられるポケモンをバルジーナの隣に選出します。
○立ち回り
バルジーナ構築相手は初ターンからバルジーナに「ちょうはつ」を打って動きを封じていきます。こちらのバルジーナの隣のポケモンは相手のカプ系に圧力をかけられるポケモンが望ましいです。
ファイアロー構築相手はカプ・テテフまたはガブリアスでファイアローに「ちょうはつ」を打つ余裕を与えないようにしつつ、バルジーナで「おいかぜ」を貼ります。
フワライド構築はこちらの「おいかぜ」展開を意識して先発がフワライド+カプ系に固定されやすいですので、そこを意識して選出していきます。
○立ち回り
カミツルギで相手のカプ系を攻撃しながらバルジーナは「ちょうはつ」をフワライドに打ちます。このターンの相手の行動としては
①カミツルギに「おにび」を打ちながらカプ系を動かす
②フワライドで「おいかぜ」を選択しながらカプ系をウインディ等に交換する
のどちらかを選択していることが多いです。
①の場合、カミツルギでもう一度カプ系を攻撃しながら「おいかぜ」。
②の場合、カミツルギをガブリアスに交換しながら「おいかぜ」を貼ります。
フワライドはバルジーナに対しての打点も再生技もないため、バルジーナを大事に扱えば二回目以降の「おいかぜ」はこちらだけ貼ることができます。基本的に有利な構築です。
総括
メルボルン大会ではあまりメジャーではない構築相手に一戦目で落としても、二戦目以降で対応して2-1で勝つことが多く、そういう意味でBO3を意識した良い構築を組むことができたと考えています。
しかし、それでもやはり不満な部分はあり、特にウインディが出しにくい構築のテッカグヤに対して苦しい立ち回りを強いられたことは反省点だと思います。
それ以外は全体的に命中率も種族値も高く、安定して使える構築だと思うので、ぜひ使ってみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
QRレンタルチームURL
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/BT-45AA-9CBA
※カビゴンの「おんがえし」は「からげんき」に変更してあります。