雪解け道。

ポケモンのことについてたまに書いてます。

ダブルバトルを始めるなら今! ガラルから始めるダブルバトル

 

はじめに

今回の記事はダブルバトル面白そうだしやってみたい!けど何をすればいいのかよくわからない......という方向けの解説兼布教記事となっています。ポケモンや技自体の解説は少なめで、ダブルバトルの仕様や初めに考えるべきことについて重点的に書いています。

ガラル地方での新しいダブルバトル(*以下ガラルダブル)の楽しさを少しでも伝えられれば幸いです。

 

ダブルバトルのイメージと実際

いきなりですが、【ダブルバトル】と聞いたときにどんなイメージが浮かびますか?

世界大会の対戦動画を見た方もいるかもしれませんが、シングルバトルをメインにするプレイヤーに聞くと、以下のように答える人が多いです。

-「まもる」をうまく使って立ち回るゲーム

-  2体同時に技を選ぶのでシングルよりも選択肢が多くて難しい

- 「てだすけ」「このゆびとまれ」などダブルバトルならではの技がある 

 

これらのイメージ、特に「まもる」に関する読み合いの難しさについてはどうしても説明が複雑になってしまい、これがダブルバトルの敷居が高いと言われる原因な気がします。もちろんそこが奥が深く面白いところでもあったのですが、新規参入が難しいという点は事実でした。

しかし、新要素[ダイマックス]によってガラルダブルは今までのダブルバトルとは全く違うゲームと言えるほどに変化しました。具体的に言うと「まもる」が以前ほど強い行動ではなくなりました。(*詳しくは次項のダブルバトルの仕様で解説)

もちろん、「まもる」を全く使わなくても勝てる!とはならないのですが、いままでよりも「まもる」によって不利な状況をひっくり返すことが難しくなっています。

ざっくり言うと、やりたいことやったもん勝ちな状況です。「おいかぜ 」や「トリックルーム」などの素早さ操作を通してしまえば、そのまま強力なダイマックスポケモンで押し切ってしまえる試合も少なくありません。

そのようないわゆる「相手より先に攻撃して勝ち!」のようなワンパターンな戦法では勝ちきれない試合もいずれ出てくるでしょうが、最初は普通に通用します。ダブルバトルに限らず新しいゲームを始める上で大切なことは、まず一度実際に触れてみることであり、その上でどうすればより勝てるのかを考えてもらえればと思います。

少し長くなりましたが、

ガラルダブルは今までのダブルバトルとは全く違うからみんな初心者だし試合運びもわかりやすくなってるので始め時は今!

って伝えたかっただけです。この一文だけで良い。

 

ダイマックスの仕様・強い行動

とはいえ流石に知識0では勝てないのでダブルバトル特有の仕様の説明をするのですが、まず新要素[ダイマックス]について触れておきます。

ダブルバトルで意識しておくべき事は

-ダイマックス技の追加効果が味方全体、相手全体に付与される

-ダイマックス技は通常の「まもる」を貫通してダメージを与え(*本来の1/4)、守られても追加効果は発動する

と言う事です。これが非常に重要で、相手の行動より先にダイマックス技を使うことができれば、味方の能力を上げる事で攻撃と同時に味方のサポートも出来るということです。しかも最大3回。

このため相手のダイマックスポケモンに対して後手に回る展開になると、3ターンの間に相手のポケモンの能力がどんどん上がっていってしまい、手がつけられなくなってしまう試合も少なくありません。これが「まもる」が強い行動でなくなった理由です。

再喝になりますが、このことを踏まえた上で目指すべき試合展開は

素早さ操作から有利状況でダイマックス技を連打して有利状況を固定、そのまま勝利

になります。始めのうちはこの動きを狙って行きましょう。

 

ダブルバトルで強い動き

ダブルバトルで強い動きと言われるものは主に2つあります。1つは全体技。もう1つは素早さ操作です。順に解説します。

全体技

今更ですが、ダブルバトルはお互いのプレイヤーが4体ずつポケモンを選択し、そのうち2体を先発に、残りの2体を後発として戦うバトルです。2体のポケモンはそれぞれ相手のどちらのポケモンを攻撃することもでき、この段階で「まもる」などの駆け引きが生まれるのですが、今回は本筋ではないので割愛します。

全体技とは相手2体、もしくは味方を含めた3体全てに攻撃できる技のことです。前者は「ふんか」や「いわなだれ 」、後者は「じしん」などがよく使われる技となります。

全体技のデメリットとして1体に与えるダメージは元の威力の3/4に抑えられてしまいますが、相手2体ともに当たりかつ追加効果が2体ともに対して発動するので元の威力以上の効果が期待できる、非常に強力な行動です。また、片方のポケモンに「まもる」を使われた場合でも、もう片方のポケモンに対してダメージを与えられるため、安定してダメージを稼ぐことができます。

よく使われる全体技と使用ポケモンについて、以下に軽くまとめます。 

ー相手2体に攻撃する全体技

「ふんか」「しおふき」f:id:snow-pokepoke:20191204010531p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204010538p:plain

「ねっぷう」f:id:snow-pokepoke:20191204010531p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001702p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204010534p:plain

いわなだれf:id:snow-pokepoke:20191204011006p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204011010p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204011013p:plain

「バークアウト」f:id:snow-pokepoke:20191204002018p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235841p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204011606p:plain

ハイパーボイスf:id:snow-pokepoke:20191204012404p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204012409p:plain

マジカルシャインf:id:snow-pokepoke:20191204012541p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000216p:plain

「ふぶき」f:id:snow-pokepoke:20191204013442p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204013518p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204013439p:plain

専用技「スケイルノイズ」「オーバードライブ」「ドラゴンアロー」f:id:snow-pokepoke:20191204014331p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204014334p:plain f:id:snow-pokepoke:20191204001711p:plain

※厳密には「ドラゴンアロー」は全体技ではないです

ー味方を含めた3体全てに攻撃する全体技

「じしん」f:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204011010p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204015004p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204015006p:plain

なみのりf:id:snow-pokepoke:20191204001711p:plain 

 

この強力な全体技をできる限り通すために重要になってくるのが、以下の素早さ操作になります。

素早さ操作

素早さ操作の重要性については前項でも述べましたが、ダイマックス技を抜きにしてもダブルバトルで素早さ操作が強いと言われるのは、単純に2体いる分受ける効果が大きいからです。

例えばシングルバトルで「トリックルーム」を使ったとしても、「トリックルーム」を使うターン、アタッカーに交換するターンを考えると実際に攻めに転じるターンは3ターンしか残りません。

ダブルバトルでは2体盤面にいるため、片方が「トリックルーム」を使った次のターンに即座に横のアタッカーが攻撃を始めることができます。前述したようにダイマックスを絡めれば、4ターンもの間2体で猛攻を仕掛けることができます。

よく使われる素早さ操作と使用ポケモンについて、以下に軽くまとめます。

 

「おいかぜ 」f:id:snow-pokepoke:20191203235833p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235836p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235841p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235845p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235851p:plain

4ターンの間パーティ全員の素早さが2倍になる  

トリックルームf:id:snow-pokepoke:20191204000216p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000237p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000225p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000221p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235833p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000231p:plain

5ターンの間素早さの遅いポケモンから行動できるようになる

「電磁波」「ほっぺすりすり」f:id:snow-pokepoke:20191204000631p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204000635p:plain

相手をまひ状態にする(素早さ半減)

「こごえるかぜ」「エレキネット」f:id:snow-pokepoke:20191204001119p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001121p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001132p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001136p:plain

相手2体の素早さを1段階下げる

[天候時発動特性]f:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001351p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001359p:plain

特定の天候の時素早さが2倍になる
「ダイジェット」f:id:snow-pokepoke:20191203235845p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235836p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235851p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001705p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001702p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001711p:plain

追加効果により味方全体の素早さ1段階上昇

「ダイアタック」f:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plainf:id:snow-pokepoke:20191203235845p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204002018p:plain

追加効果により相手全体の素早さ1段階下降

 

※素早さ操作の仕様について

ここで触れる内容は少し複雑な内容ですが、ガラルダブルで遊ぶためには避けては通れない仕様でもあります。もし一見してどういうこと???と思った場合は一旦無視して次項のレンタルパーティで実際に遊んでみてください。対戦をして、もう少し詳しく知りたいなーと思ったときに、この項を利用してもらえれば十分です。

先に要点をまとめると、ガラルダブルでは

原則素早さが高いポケモンから先に行動する。ただし、技・特性によって未行動のポケモンの素早さが変化した場合、その変化を踏まえた上で行動順が再決定される。

と言う仕様になっています。

例を出して話すと、1ターン目に以下の状況になったとします。

相手:f:id:snow-pokepoke:20191204011006p:plain(素早さ81)f:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plain(素早さ154*2=308)    *【すなかき】発動中

自分:f:id:snow-pokepoke:20191203235833p:plain(素早さ184)f:id:snow-pokepoke:20191204002018p:plain(素早さ161)

素早さだけでいうとドリュウズ>エルフーン>ウインディ>バンギラスの順に行動します。ここでエルフーンが「おいかぜ 」を使うと、【いたずらごころ】によりエルフーンが一番最初に行動することになります。

相手:f:id:snow-pokepoke:20191204011006p:plain(素早さ81)f:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plain(素早さ154*2=308)    *【すなかき】発動中

自分:f:id:snow-pokepoke:20191203235833p:plain(素早さ184*2=368)f:id:snow-pokepoke:20191204002018p:plain(素早さ161*2=322) *「おいかぜ 」発動中

「おいかぜ 」を使った直後の素早さは上図のようになっています。先ほどまでドリュウズ>ウインディだった素早さが、逆にウインディ>ドリュウズになっています。エルフーンはすでに行動済みのため、このターンの行動順はエルフーン>ウインディ>ドリュウズ>バンギラスとなります。ウインディの技によってはドリュウズを行動させずに倒すことができますね。

 

もう1つ例を挙げて見ましょう。1ターン目に以下の状況になったとします。

相手:f:id:snow-pokepoke:20191204001711p:plain(素早さ213)f:id:snow-pokepoke:20191204001132p:plain(素早さ151)

自分:f:id:snow-pokepoke:20191204001351p:plain(素早さ122)f:id:snow-pokepoke:20191204011606p:plain(素早さ165)

行動順はドラパルト>サザンドラ>ヒートロトム>ルンパッパの順になりそうですね。ここでサザンドラを交換して【あめふらし】ぺリッパーを出してみるとどうなるでしょう。

相手:f:id:snow-pokepoke:20191204001711p:plain(素早さ213)f:id:snow-pokepoke:20191204001132p:plain(素早さ151)

自分:f:id:snow-pokepoke:20191204001351p:plain(素早さ122*2=244)f:id:snow-pokepoke:20191203235851p:plain(素早さ128)   *【すいすい】発動中

ルンパッパの【すいすい】が発動し、行動順がルンパッパ>ドラパルト>ヒートロトムの順に変化しました。通常の交換以外に、「ボルトチェンジ」などで交換が行われた時も同様に行動順が変化します。

 

このようにガラルダブルでは横のポケモンが技を使うだけでなく、交換することでも素早さ操作を行うことができます。相手ポケモンが急に素早くなって奇襲を仕掛けてきたり、最初は戸惑うかもしれませんが、それもダブルの醍醐味の一つ。少しずつ学んで楽しんでいってもらえれば幸いです。

 

サンプルレンタルパーティ

前項のダブルバトルでの強い動きを見た上で、以下のサンプルパーティを見てください。【すなかき】「おいかぜ 」「エレキネット」などの素早さ操作が豊富なパーティであることがわかると思います。

是非実際に使って対戦してみてください。この構築は自分が実際にランクマッチで瞬間1位をとったパーティを改良したものであり、強さは保証します。

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サンプルパーティの戦い方

このパーティには主に三つの勝ち筋があります。一つ目はドリュウズの【すなかき】で初手から先手をとりダイマックス技で押し切るパターン。二つ目はドリュウズを強く意識した相手に対してウォーグルの「おいかぜ 」や「ダイジェット」で素早さ操作を行い攻めるパターン。三つ目はダイマックス技の追加効果や「おにび」でナットレイをサポートして要塞化するパターンになります。

そのため、基本的にはダイマックスはドリュウズウォーグルに使うと良いでしょう。基本選出は以下のようになります。

①先発:f:id:snow-pokepoke:20191204011006p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plain後発:f:id:snow-pokepoke:20191204174935p:plain@1

②先発:f:id:snow-pokepoke:20191203235845p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plain後発:f:id:snow-pokepoke:20191204011006p:plain@1

③先発:f:id:snow-pokepoke:20191204002018p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204174939p:plain後発:f:id:snow-pokepoke:20191204174935p:plainf:id:snow-pokepoke:20191204001343p:plain

悩んだら上の2つのどちらかで大丈夫です。ダイマックスのタイミングがわからない時は、 1ターン目からウォーグルドリュウズダイマックスして構いません。気軽に色々試してみましょう。

おわりに

今回は割愛しましたが、ダブルバトルでは相手二体に効果のある特性や、あえて味方を攻撃することで『じゃくてんほけん』や【せいぎのこころ】を発動させるコンボなど、まだまだ面白い要素が盛り沢山です。サンプルパーティに慣れてきたら、ぜひ自分でパーティを育ててみて、より深くダブルバトルを楽しんでもらえればと思います。

ダブルバトルの魅力の一つとして、毎年繰り広げられる世界大会があります。各国を代表するポケモントレーナー達と自慢のパーティ、そしてプレイングを競い合う最高のお祭りです。好きなゲームを突き詰めた先に大きな大会があるというのは、とても素晴らしいことなので、ぜひ目指してみて欲しいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。まだまだガラルダブルは始まったばかり。一緒に楽しんでいきましょう!

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※画像は公式サイトより引用

ポケモンWCSとは|「ポケモンワールドチャンピオンシップス2017」公式サイト